4月のDDoS攻撃、前月比約1.5倍に - IIJレポート
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、4月に同社が観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。規模は縮小傾向が見られたが、件数は3月の約1.5倍に拡大したという。
同社のDDoS攻撃対策サービスで対処したDDoS攻撃の動向を取りまとめたもの。2月の379件より増加傾向が続いており、4月は3月の509件を大きく上回る739件の攻撃を検知した。
1日あたりの攻撃件数で見ると、前月の16.4件から24.6件へと増加している。1カ月を通じて10件弱から40件のレンジで推移したが、4月10日、11日の両日は80件前後の攻撃が観測されたという。
同月に観測された攻撃でもっとも規模が大きかったのは、DNSプロトコルを用いたリフレクション攻撃。約184万ppsのパケットにより、最大で19.2Gbpsのトラフィックが発生した。前月の約999万ppsのパケットによる90.9Gbpsの攻撃を大きく下回った。
また、同月において攻撃の持続時間が長いものは、19分にわたるもので、DNSやNTP、LDAPなど複数のプロトコルを用いたリフレクション攻撃だった。最大52.7Gbpsに及ぶ攻撃が51分継続した前月の攻撃から見ると、帯域や継続時間のいずれも縮小した。
(Security NEXT - 2020/06/04 )
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