「お名前.com」管理ツールに脆弱性、顧客2件で不正アクセス
5月末から6月初旬にかけて、複数の暗号資産(仮想通貨)取引所でドメインの登録内容が、第三者によって不正に書き換えられる被害が発生した。いずれもドメイン登録サービス「お名前.com」の脆弱性が悪用されたと見られるが、被害の原因となった脆弱性は明らかにされていない。
ドメイン登録サービス「お名前.com」を運営するGMOインターネットによれば、同サービスの利用者向けに提供している管理ツール「お名前.com Navi」において通信内容が改ざんされる脆弱性が存在。同社と顧客間で連絡を取るために利用される登録メールアドレスが、脆弱性によって改ざんされた。
同社は、6月5日の時点で脆弱性の影響を受けた顧客は2件としており、社名などは明らかにしていないが、すでに被害を公表しているコインチェックとビットバンクと見られる。
脆弱性によって被害者が登録しているメールアドレスが、攻撃者の用意したメールアドレスに置き換えられ、さらにパスワードも変更されてアカウントが奪取された。攻撃者は正規利用者になりすまして「お名前.com Navi」にログイン、ドメイン登録情報を書き換えていた。
(Security NEXT - 2020/06/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「PAN-OS」脆弱性狙う「Lunar Peek作戦」 - FW上にウェブシェル設置
「Oracle Agile PLM」に情報漏洩の脆弱性 - 定例外パッチで緊急対応
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正を実施
NVIDIAのGPUリソース管理ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
TIBCOの分散アプリ監視管理ツールに深刻な脆弱性 - 修正アップデートが公開
「iOS」「iPadOS」のアップデート公開 - ゼロデイ脆弱性を修正
Apple、「macOS」向けにゼロデイ脆弱性を解消するアップデート
Palo Alto、「PAN-OS」の脆弱性を特定して修正 - すでに悪用も
Apache Traffic Serverに複数の脆弱性 - アップデートで修正
Synologyの監視カメラ3モデルに深刻な脆弱性