Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

App Storeに「VPNアプリ」と見せかけた詐欺アプリ

新型コロナウイルス感染症の拡大でテレワークの利用が増えるなか、実際は機能を提供せずにサブスクリプション料金を請求する「VPN」を装った詐欺アプリがApp Store上で確認されたとしてセキュリティベンダーが注意喚起を行った。

App StoreでiOS向けに提供されていた3件のアプリ「Beetle VPN」「Buckler VPN」「Hat VPN Pro」についてAvast Softwareが分析し、実際はVPN機能を有しておらず、詐欺ソフトの疑いがあると指摘したもの。

同社がこれらアプリのサブスクリプション契約を行い、VPNの機能が利用できるか検証したが、いずれもVPN接続を確立することはできなかったという。いずれも3日間は無料で使用できるとしているが、その後は1週間あたり9.99ドルを請求される。

これらアプリは、2019年4月から2020年5月にかけて、少ないもので10万回弱、多いものでは40万回以上ダウンロードされていたと見られる。レビューではいずれも高評価になっているが文面は似通っており、同社は実際の利用者ではなく、関係者による投稿の可能性が高いと指摘している。

(Security NEXT - 2020/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サポート詐欺被害で個人情報流出の可能性 - ウエルシア薬局
NTTセキュリティHDとトレンド、生成AIを悪用した脅威への対策で協業
標的型攻撃メール訓練サービスに「サポート詐欺」対策など追加
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
11月に「フィッシング対策セミナー 2024」がオンライン開催
付属病院でサポート詐欺被害、個人情報流出の可能性は低い - 杏林大
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「アイフル」装う偽メール - 融資関連の連絡やフィッシングの注意喚起を偽装
【特別企画】有識者や実務者が「JPAAWG」に集結 - 最新脅威動向や対策ノウハウを共有
詐欺対策に特化したスマホアプリを提供 - トレンドマイクロ