「Samba」に4件の脆弱性 - アップデートがリリース
「Samba」の開発チームは、4件の脆弱性を修正したセキュリティアップデートをリリースした。
開発チームによれば、名前解決に用いる「NetBIOS over TCP/IP」において、ループが生じてサービス拒否に陥るおそれがある「CVE-2020-14303」や、応答の圧縮によってリソースを浪費する「CVE-2020-10745」が明らかとなったもの。いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、最大値10のところ「7.5」とレーティングされている。
また「VLV Active Directory LDAP」において、「属性スコープクエリ(ASQ)コントロール」を組み合わせた際にNULLポインタを参照し、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2020-10730」が存在。
同じく「VLV Active Directory LDAP」の処理においてグローバルカタログサーバの処理で「Use After Free」が生じる「CVE-2020-10760」が判明した。いずれも「CVSSv3.1」のベーススコアは「6.5」とされている。
開発チームでは、脆弱性を修正した「同4.12.4」「同4.11.11」「同4.10.17」をリリース。あわせて「同4.12.3」「同4.11.10」「同4.10.16」向けに脆弱性を修正するパッチを用意しており、できるだけ早急に対処するよう利用者へ呼びかけている。
(Security NEXT - 2020/07/06 )
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