「SKYSEA Client View」に脆弱性 - 緊急対応を
Skyが提供する資産管理ソリューション「SKYSEA Client View」に権限の昇格が生じる脆弱性が含まれていることがわかった。システム権限を取得されるおそれがあり、同社やセキュリティ機関では注意を呼びかけている。
同社によると、「同15.210.05f」から「同12.200.12n」までに権限昇格の脆弱性「CVE-2020-5617」が明らかとなったもの。同脆弱性が悪用されると、システム権限で任意のコードを実行されるおそれがあり、重要な情報の漏洩や改ざん、任意の操作などが行われるおそれがある。
スタンドアロンを含む「端末」のほか、「マスターサーバー」「管理端末」なども影響を受ける。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」によるスコアは「7.8」。
今回の脆弱性について同社は、脆弱性に対する攻撃の報告は受けていないと説明。保守契約を結んでいるユーザー向けに修正モジュールを用意し、アップデートを呼びかけている。また同社は、脆弱性の周知に向けてJPCERTコーディネーションセンターに報告しており、同センターでは調整を実施した。
脆弱性情報のポータルサイトである「JVN」では、今回の脆弱性を「緊急」と評価し、利用者へ早急に対策を講じるよう注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2020/08/03 )
ツイート
PR
関連記事
「Wget」非推奨機能に起因する脆弱性、アップデートで削除
「PostgreSQL」にアップデート、脆弱性を修正 - 「同12」はサポート終了へ
「VMware vCenter Server」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月と11月の更新で修正
「PAN-OS」脆弱性狙う「Lunar Peek作戦」 - FW上にウェブシェル設置
「Oracle Agile PLM」に情報漏洩の脆弱性 - 定例外パッチで緊急対応
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正を実施
NVIDIAのGPUリソース管理ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
TIBCOの分散アプリ監視管理ツールに深刻な脆弱性 - 修正アップデートが公開
「iOS」「iPadOS」のアップデート公開 - ゼロデイ脆弱性を修正