Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Facebookの「WordPress」向けプラグインに脆弱性 - チャット乗っ取りのおそれ

Facebookが、コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」向けに提供しているプラグイン「The Official Facebook Chat Plugin」に脆弱性が明らかとなった。アップデートがリリースされている。

同プラグインは、Facebookのチャット機能を実装し、CMS上よりメッセージの送受信を実現するソフトウェア。

Defiantによれば、「購読者」以上の権限を持つユーザーであれば、脆弱性を悪用することが可能で、特定のFacebook Messengerアカウントに接続することが可能になるという。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のスコアは「7.4」。

攻撃者は、脆弱性を悪用することで本来接続するサイトの所有者になりすましてサイトの訪問者とチャットすることが可能となり、ソーシャルエンジニアリングによって情報を窃取するおそれがある。またチャットを乗っ取ることで、営業機会を奪うといった攻撃も想定されると指摘している。

Defiantでは、同脆弱性を6月26日に発見してFacebookへ報告。Facebookでは脆弱性を修正した「同1.6」をリリースした。

(Security NEXT - 2020/08/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Wget」非推奨機能に起因する脆弱性、アップデートで削除
「PostgreSQL」にアップデート、脆弱性を修正 - 「同12」はサポート終了へ
「VMware vCenter Server」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月と11月の更新で修正
「PAN-OS」脆弱性狙う「Lunar Peek作戦」 - FW上にウェブシェル設置
「Oracle Agile PLM」に情報漏洩の脆弱性 - 定例外パッチで緊急対応
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正を実施
NVIDIAのGPUリソース管理ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
TIBCOの分散アプリ監視管理ツールに深刻な脆弱性 - 修正アップデートが公開
「iOS」「iPadOS」のアップデート公開 - ゼロデイ脆弱性を修正