Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

農水省に標的型攻撃 - 未遂に終わるも攻撃メールに内部情報

農林水産省は、標的型攻撃を受けたことを明らかにした。ウイルス感染は未然に防いだが、攻撃に内部情報が悪用されており、詳細を調べている。

同省によれば、標的型攻撃によりウイルスを送り付けられ、セキュリティ対策ソフトで駆除するなど未然に感染被害を防止したが、問題のメールに業務情報が添付されていたという。

攻撃に悪用されたのは、攻撃以前に作成された業務上のやりとりに関するメモ。関係者にメールで送信した際に流出した可能性がある。個人情報などは含まれていなかった。

メールは関係者の私物パソコンに対しても送信されており、同省では同パソコンも含め、詳細について調査を進めている。

同省では今回の事態を重く見ており、セキュリティ担当者による会議を開催。暗号化や個人が所有するパソコンの管理徹底など、セキュリティ対策に取り組む。

(Security NEXT - 2012/02/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
「Android」にセキュリティアップデート - 一部脆弱性は悪用も
「RDPファイル」添付した標的型攻撃メールに警戒呼びかけ - 米当局
標的型攻撃メール訓練サービスに「サポート詐欺」対策など追加
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
米当局、「Windows」や「Qualcomm」チップの脆弱性狙う攻撃に注意喚起
Doctor Webに標的型攻撃 - マルウェアDB配信を一時停止
米当局、「Android」や「Apache OFBiz」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起
大規模障害の混乱に乗じる攻撃者 - 偽マニュアルや偽復旧ツール出回る
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加