3Dプリンタを悪用する犯罪者 - スキミング装置など中国で量産か
米Trend Microによれば、ブラックマーケットで偽POSやATMスキミングツールが出回っているが、これらの作成に3Dプリンタが悪用されているという。
同社が確認したサイバー犯罪グループ「gripper」では、カード情報を盗み出すATM用のスキミング装置や、偽のPOS端末について広告を展開。米国で実際に流通するPOS端末や、ATM利用者よりカード情報を抜き出すスキミング装置を販売していた。
犯罪グループは、中国に工場を持っており、カードをスキミングする装置など広告を展開しており、3Dプリント技術で何でも量産が可能などと主張している。
従来よりスキミング装置などはブラックマーケットで取引されているが、今回発見したケースについて、Trend Microは高い技術を持っている可能性があり、従来と異なり中国で量産できると主張している点に問題があると指摘。
キャッシュカードやクレジットカード情報が詐取され、詐欺に用いられるおそれがあるとして懸念を示している。
(Security NEXT - 2014/03/31 )
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