ウェブ経由の攻撃エクスプロイト、「Java」狙い9割
ウェブ経由の攻撃でエクスプロイトでは、「Java」が他プラットフォームを圧倒する状態が続いている。9割以上を占めており、旧バージョンを狙う攻撃も引き続き発生しているという。
シスコシステムズが2014年上半期の動向をまとめたもの。同社によれば、2014年5月の時点で、ウェブ経由の侵入痕跡において、Java エクスプロイトが93%を占めており、「Adobe Reader」や「Microsoft Office」などと比較して突出している。
同社はこうした状況について、Javaを通じて攻撃できる領域は広く、投資効果が高いことから、攻撃者は好んで利用していると分析。Javaの旧バージョンを狙ったエクスプロイトも引き続き利用されており、注意が必要だという。
また目立った動きとして、エクスプロイトキット「Blackhole」の動向にも変化が見られた。
同エクスプロイトキットは、Javaをはじめ、複数の脆弱性を悪用することで知られ、サイバー犯罪者によって広く活用されてきた。転機となったのは、2013年10月の関係者の逮捕。逮捕以降は攻撃が87%減となり、悪用が沈静化した。その後、「Blackhole」に代わるエクスプロイトキットは確認されていないという。
また同社が、新規に見つかった脆弱性に関して上半期に発行したアラートは1633件。既知の脆弱性を更新したものを含めると2528件にのぼる。また28件に関して悪用を確認した。
エクスプロイトに利用された対象を種類別に見ると、「アプリケーション」が31%で最多。「インフラストラクチャ(18%)」「CMS(13%)」「エンドユーザー(9%)」と続いた。
(Security NEXT - 2014/10/09 )
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