Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングサイトが増加、特定ブランドを執拗に悪用

フィッシング対策協議会は、10月におけるフィッシングの報告状況を取りまとめた。報告件数は前月と同水準だったものの、フィッシングサイトのURL件数が上昇しており、さらに増加が予想されている。

10月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告は648件。9月の652件からほぼ横ばいだった。ピークを迎えた2014年の前半は、4000件を超える月もあったが、8月以降は1000件を下回る月が続いている。

報告は減っているが、一方でフィッシングサイトの公開に利用されたURLの件数が48件増加し、230件となった。10月21日以降、金融機関を騙るあらたなフィッシングサイトが確認されたことも影響した。

また金融機関だけでなく、オンラインゲームのアカウント情報を狙ったフィッシングサイトもあらたに確認されている。それに反してフィッシングに悪用されたブランドは1件減少して13件となり、同じ企業やブランドが執拗に狙われる状況が続いている。

同協議会では、フィッシングサイトやフィッシングメールが年末に増える傾向にあることから、これから年末を迎えるにあたり、より一層の警戒が必要だと注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/11/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年3月16日〜2025年3月22日)
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
侵入後に即攻撃するランサムウェア「Ghost」に注意 - 70カ国以上で被害
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2025年1月19日〜2025年1月25日)
フィッシングURLが過去最多の約12万件 - 報告も23万件超に