続くフィッシングサイトの増加傾向 - ゲーム関連が8割
11月に入り、フィッシングサイトに利用されるURLの件数が増加した。フィッシングメールごとに異なるURLが記載されるケースが増えているという。
フィッシング対策協議会が、11月におけるフィッシングの報告状況を取りまとめたもの。11月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は551件。前月から97件の減少となった。
2014年上半期は4000件を超える月もあったが、8月以降は1000件を下回る状況で推移しており、やや落ち着きを見せている。内容を見ると、金融機関を装うフィッシングの報告件数は減る一方、オンラインゲーム関連のフィッシング攻撃が増加しており、全体の83%にのぼった。
増加傾向にあるオンラインゲーム関連のフィッシングメールだが、誘導先のURLは共通のものが利用されることが多かったが、最近はユーザーごとに個別のURLを記載するケースが増加している。そのため同協議会が報告を受けたURLの件数は、前月から170件増となる400件へ拡大した。
フィッシングに悪用されたブランド件数は1件減となる12件。同じ企業やブランドが繰り返し狙われる傾向が続いている。また年末年始はフィッシングの増加が予想されるとして、同協議会では警戒を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/12/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2025年1月19日〜2025年1月25日)
フィッシングURLが過去最多の約12万件 - 報告も23万件超に
11月のフィッシング攻撃は報告、URLともに過去2番目の規模
先週注目された記事(2024年12月8日〜2024年12月14日)