脆弱性が未修正の「Joomla!」狙う攻撃が増加 - 1日あたり1万6600件
コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Joomla!」に、遠隔からコード実行が可能となる脆弱性が見つかった問題で、未修正のサーバを狙った攻撃が増加していることがわかった。
問題の脆弱性は、「同3.4.6」より以前のバージョンに見つかった「CVE-2015-8562」。「Joomla!」のセキュリティ対策チームでは、「同3.4.6」を公開。さらにPHPにおける既知の脆弱性「CVE-2015-6835」に起因していることが判明。「同3.4.7」の提供が開始されている。
米Symantecによれば、現在も脆弱性が修正されていないサーバが多数存在しており、こうしたサーバを探索してバックドアを設置する攻撃を確認。同社が検知した「Joomla!」に対する攻撃は、12月16日以降、1日あたり平均1万6600件にのぼるという。
流通している悪用コードは、スキルがなくても比較的容易に攻撃へ利用できると分析。攻撃を受けたサイトは、エクスプロイトキットへのリダイレクトに悪用されていた。これ以外にも、マルウェアの配布や、DDoS攻撃の踏み台、情報漏洩といったリスクがあると同社は指摘している。
同社は、ソフトウェアを最新の状態に保ち、ログ監視やバックアップの実施など対策を講じるよう、サーバ管理者へ注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2015/12/25 )
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