Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

大丈夫?「SQLインジェクション」対策 - サイト規模関係なく攻撃受けるおそれ

国内のウェブサイトに「SQLインジェクション」の脆弱性が存在するとの報告が寄せられているとして、セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

「SQLインジェクション」の脆弱性に関する報告が、国内外よりJPCERTコーディネーションセンターへ寄せられているとして、脆弱性ポータルのJVNを通じて、ウェブサイトの開発者や管理者へ注意を喚起したもの。「SQLインジェクション」の脆弱性を診断するツール「sqlmap」を用いたアクセスも検知しているという。

ウェブアプリケーションに脆弱性が存在すると、リモートよりデータベースに対して開発者が意図しないSQL文が実行されるおそれがあり、データベース内部のデータが漏洩したり、改ざん、削除されるなど、被害を受ける可能性がある。

またCMSをはじめ、ウェブサイト上に表示するためのコンテンツが改ざんされた場合、マルウェア感染の踏み台となり、サイトの閲覧者に被害が及ぶおそれもある。

同センターでは、ウェブサイトの規模にかかわらず攻撃が行われており、中小企業や個人で運営するサイトも攻撃対象になると指摘。

意図しないSQL文の実行を防ぐ「静的プレースホルダ」の活用など、セキュアコーディングにより脆弱性を作り込まないことはもちろん、脆弱性が含まれていないかチェックを行ったり、ウェブアプリケーションのアップデート、データベースユーザーの適切な権限管理といった緩和策など対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/03/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Palo Alto製移行ツールの利用者狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
Palo Altoの移行ツールに脆弱性 - ファイアウォールの認証情報などが漏洩するおそれ
「Ivanti EPM」に深刻な脆弱性 - 修正パッチを提供
OSS監視カメラシステム「ZoneMinder」に深刻な脆弱性
Synology製NASのOSやアプリに深刻な脆弱性 - アップデートが公開
Cisco、セキュリティアドバイザリ15件を公開
LLMアプリ開発フレームワーク「LangChain」に複数の脆弱性
「ServiceNow」に複数の脆弱性 - 8月と10月に修正実施
ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に複数の脆弱性
遷移条件の設定にも対応、クラウド型のウェブ脆弱性診断サービス