Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一部WindowsのSMBv3接続応答処理にゼロデイ脆弱性 - 実証コードも

一部「Windows」において、悪意のあるファイル共有から細工されたパケットを受信するとシステムがクラッシュする脆弱性が含まれていることがわかった。

「SMB Tree Connect Responseパケット」の処理に脆弱性「CVE-2017-0016」が存在することが明らかとなったもの。「Windows 10」「同8.1」に影響があり、すでにGitHub上で実証コード(PoC)が公開されている。

攻撃者が用意したSMBファイル共有へ接続し、細工された「SMBv3 Connect Responseパケット」を受信するとスタックオーバーフローによるメモリ破壊が生じ、システムがクラッシュするおそれがあるという。実際に可能となるか明らかではないものの、任意のコードが実行される可能性への懸念も出ている。

セキュリティ機関では、ユーザーの操作なしにSMB共有へ接続させるテクニックは多数存在すると指摘。セキュリティ更新プログラムは公開されておらず、LANより外部ネットワークに対するSMB接続を制限するなど緩和策を講じるよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
「a-blog cms」に脆弱性、すでに攻撃も - 侵害状況の確認を
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」ベースのブラウザ利用者はアップデート情報へ注意を
「Ghostscript」に複数の深刻な脆弱性 - 最新版で修正
「PowerCMS」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Next.js」脆弱性の概念実証が公開 - 脆弱なサーバを探索する動きも
「CrushFTP」に認証回避の脆弱性 - 早急にアップデートを
「Sitecore CMS」の既知脆弱性を狙う攻撃 - 米当局が注意喚起
Kubernetes「ingress-nginx」に脆弱性 - シークレット漏洩のおそれ